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保育士の残業を減らすには

保育士は保育だけでなく事務作業やイベント準備など、一人当たりがこなす仕事量が多いため、どうしても残業が多くなりやすい職業です。このページは保育士の残業の原因や減らす方法、減らすことに成功した園の特徴を紹介します。

保育士の残業を減らす方法

優先度を決める

保育士の残業を減らす方法の1つ目は、やらなければいけない業務をリストに書き出して整理し、優先度を決めることです。これにより1日にやるべきことがわかります。

優先度を明確に決めることで、その日に終わらせなければいけないものや高い緊急性をもつものがわかります。優先度の低いものは別の日に着手することで残業することなく業務を終了できるでしょう。

どれを優先すべきか迷った時は共通認識を持つ上司など上の立場のメンバーに時々相談して正しく優先度を決めます。

また締め切りの2~3日前から業務開始日を具体的に逆算することを常に心掛け、イベントや行事など忙しい時期は他の仕事が重ならないように見通しを持つことも大切です。

作業を簡略化する

保育士の残業を減らす方法の2つ目は、完璧なクオリティを全ての仕事に追求するのではなく、自分の限界を超えないように作業を簡略化することです。

作業を丁寧に取り組むことは大切ですが、内容によっては工夫する事で簡略化し残業を減らすことができます。

たとえば、おたよりなど時間のかかる作業にはある程度のレイアウトを作ってテンプレート化し、使い回しをします。おたよりに使うよく使うお気に入りのイラストは抜き出して保存しておきます。過去のおたよりを見て、文章量やよく使われているなと思った言葉を分析し、使えそうな言葉は抜き出して保存しましょう。テンプレート化することで効率的におたより作成ができ、残業せずに済みます。

作業時間を先に決めておく

保育士の残業を減らす方法の3つ目は、だらだらと作業せずどのくらいで作業を終わらせるのか作業時間を先に決めておくことです。

残業対策として作業時間短縮は理想的ですが、今までの作業スピードを急速に上げることは難しいでしょう。

着手前にそれぞれの作業に割り当てられる時間の目安を算出することで、どのくらいのスピードで仕事を進めなければいけないのか把握できます。

早く終わらせることができれば残業にならず、もし決めた時間に終わらせることができなかったとしても、そのままにせず何故時間内に終わらなかったのか改善策を考えることで有限な時間への意識を持つことができ、より早く作業スピードを上がり残業は減っていくでしょう。

ICTシステムを使う

保育士の残業を減らす方法の4つ目は、業務効率化方法であり、残業対策に有効なICTシステムを使うことです。

ICTシステムは、お金や時間の計算を自動的に集計し、そのままデータとして出力できます。たとえば月末に園児の登降園時間や職員の勤務時間の集計を行うことで、シフト作成や経費計算時間を短縮できます。それだけでなく、細かい計算が必要な延長保育料算出も園児情報に基づいて自動計算し、請求書や領収書も手書きする事なくデータとしてダウンロード後、印刷して渡すことができます。

また、おたよりや連絡帳などの記入もパソコンで簡単に編集し、お知らせとして配信も可能なので作業時間を大幅に短縮でき、残業せずに済むかもしれません。

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保育士の残業が多くなる理由

仕事量が多い

保育士の残業が多くなる理由の1つ目は、事務作業や製作物準備など、保育以外の仕事量が多いことです。保育士は保育活動以外にも以下のような作業がたくさんあるため、残業時間を増やしたくなければ、勤務時間内に作業を終わらせる必要があります。

しかし、子ども達が園内にいる時間帯は、安全確保のため子ども達の保育をしなければいけないので、書き物などの作業を集中して取り組むのは難しいでしょう。子ども達がお昼寝中は、保護者へ園内での子どもの様子を伝えるため連絡ノートを記入します。そのため、他の作業は勤務時間外に行う事となり、仕事量の多さが残業へと繋がっていきます。

行事・イベントが多い

保育士の残業が多くなる理由の2つ目は、忙しい行事やイベントが多いことです。

保育園では一年を通して運動会や遠足、ハロウィン、クリスマスなど様々なイベントを行います。イベントが開催される度に行事に使用する製作物準備や壁面製作などがイベント当日に間に合いそうにない場合、持ち帰り業務や残業が発生します。

歌やダンスなどの出し物は子ども達への指導だけでなく保育士自身の練習が必要となり、仕事量が増えます。そのため、土日開催する保育園やイベントのクオリティにこだわる保育園の場合、保育士にかかる負担は大きくなる一方です。イベント準備期間中も通常業務をしなければならないため、休憩時間を削り、それでも足りなければ残業となります。

また、行事やイベントがあると計画を立てるために職員会議を開くため、残業が多くなります。

現場の人手不足

保育士の残業が多くなる理由の3つ目は、十分な数の保育士を確保できていない現場の人手不足です。

保育業界は、長い間人手不足が言われていますが、未だに需要と供給が釣り合っているとは思えないのが現状です。

子どもの人数に対して保育士の数が決まるので、保育園によっては配置基準ギリギリの人数の所もあるかもしれません。法律で定められた保育士の人数がいたとしても、通常業務だけでなく、イベント業務、保護者への対応など保育士の業務は多岐にわたり、子どもを保育している間は他の業務ができないため、残業になってしまいます。

他の保育士と仕事の分担や連携が難しく、本来3人で行う作業量を2人で行うので、保育士一人が担当する仕事量は多くなり、勤務時間内に作業を終わらせることができないため、残業の発生率は増えていく一方でしょう。

「残業があたり前」な職場の空気

保育士の残業が多くなる理由の4つ目は、残業が当たり前な職場の空気です。

いつの頃からか定着してしまった、保育園は残業があって当たり前の空気は、1日では終わらない保育士の大量業務内容が原因でしょう。

保育以外の業務は子どもがいない時間に行われます。保育園は朝の9時から夜の20時まで休憩なしで開園するので、子どもがいない時間は夜遅くか休日しかありません。子ども達のお昼寝時間が保育士の休憩時間ですがこの時間は連絡帳を書くので休憩時間もありません。そのため遅くまで残業になったり休日出勤したりする必要があります。

また新人保育士や転職保育士の場合職場で一番後輩になるので、時間内に業務を終わらせられたとしてもまだ残業している周囲の先輩保育士に気を使ってしまい、先輩が帰るまで残業するという状況は少なくありません。

成功事例紹介!残業が少ない園の特徴とは

人手にゆとりがある

人手にゆとりがあれば仕事を分担できます。フリー保育士を雇い入れる余裕がある園では、フリー保育士に簡単な製作物や保育を頼み、その間保育士は事務作業に集中する事ができるので残業も少なくなっていくでしょう。

行事・イベントが少ない

イベントや行事は、通常業務に加えて仕事量が多くなるので、立て続けにあると保育士は疲弊しきってしまいます。なので行事やイベントが少ない園の場合、保育士の負担が軽減され、その分残業も少なくなるのでしょう。

徹底した業務効率化

慢性的な人手不足を抱える地域もあるでしょう。行事やイベントを減らすと保育の質を下げることにもなりかねません。そのような悩みをもつ施設でも導入できる残業削減策が「業務効率化」です。

手書き書類をICTシステム導入でタイピングや音声入力で行えば、保育士は手間や時間をかけることなく業務を終わらせることができます。このように徹底した業務効率化を行っている園は残業が少ない傾向にあるようです。

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