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保育士は待遇改善が強く求められている職業のひとつです。なぜ待遇改善が求められているのか、そこにある背景と実際に行われている対策について解説します。
保育士の待遇改善が求められる背景にあることとして、まずは深刻な人手不足が続いていることがあげられます。保育士は乳幼児の安全を確保しながら教育をする重要な職業ですが、それに対して賃金が低めです。
平成21年度の調査によると、全産業の平均給与は約426万円でした。しかし保育士は約370万円。責任が重い仕事であるのに賃金が低く、資格を持っていても保育士として働かない「潜在保育士」も多いのが現状です。
配置基準の杜撰さも理由のひとつです。保育園の中には保育者に対する児童数の基準設置が違法となっていることも少なくなく、保育士の業務負担と責任の大きさを増やす結果となっています。
保育士の人数が少ないと、体調不良でも欠勤できないなどの問題が出てきて、身体を壊して離職を決意する保育士も。総じて保育士は労働負担の大きな仕事であると言えるでしょう。
2025年度に向けて目指されている取り組みです。こども家庭庁によるもので、子ども・子育て支援等分科会によって、現在3つに分かれている保育士の処遇改善加算によって事務作業が煩雑になっていることへの配慮として検討されています。
埼玉県所沢市では、保育士の給与上乗せ金額の引き上げを行いました。2024年度から4,500円の引き上げとなります。所沢市では待機児童が多く、保育士の確保を目指すために引き上げを検討したそうです。民間保育所への助成金を増やし、保育士の給与を4,500円引き上げることにより、保育士の待遇改善を目指します。
保育士は乳幼児のお世話と教育を行う重要な職業です。しかし現状では慢性的な人手不足が課題となっており、保育サービスの質を高めるには、保育士の待遇改善が必要だと考えられます。
対策のひとつとして、保育園でのICT化を進めることもひとつだと言えるでしょう。以下のページでは保育士のICTシステムに関する情報をご紹介しています。園単位で保育士の待遇改善をはかりたいと考えているなら、ぜひ参考にしてください。
発達メカニズム解説、発達支援の内容と援助の解説、発達通過率グラフなど、保育士の研修にも役立つ機能が豊富
園・施設での日常写真を販売、写真データ・動画の販売、フォト連携で写真付き記録が残せるなど、写真データを使用した機能が豊富