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保育園や幼稚園の仕事には、保育業務の他にも膨大な事務作業があります。子供たちの安全を見守りながら忙しく活動する保育業務の合間に、それら事務作業をすることは難しいため、結局は残業をして事務作業をこなすのが大半の保育員・幼稚園の実態でしょう。
この状態が改善されなければ、園としては人件費がかさむ一方です。保育士としては、業務の負担から離職へとつながるかもしれません。この状況を打開するためには、一刻も早い保育業務のICT化が望まれます。
保育業務のICT化を通じ、主に以下のような業務の効率化が期待できます。
ICT化により、園児の登降園時刻の打刻が正確かつ漏れなく行われるようになります。導入するICTシステムにより方法は異なりますが、園児一人ひとりにICカードを持たせれば、定刻での登降園時刻の打刻はもとより、早退や遅刻などの打刻もスムーズ。リアルタイムで保護者のスマホ等に連絡も入ります。
園児一人ひとりの情報をICT化すれば、書類が増えたり行方不明になったりすることがありません。具体的には、保護者連絡先やアレルギー情報、活動記録、保護者からの連絡内容などの情報をICT化します。ICT化することで、職員同士の情報共有もスムーズになることでしょう。
職員の労務管理もICT化することができます。具体的には、出退勤管理や時間外労働の管理、給食費などをICT化が可能です。正社員だけではなく、パートや派遣などの職員も多く働いている現場においては、特に労務管理のICT化が急務となるでしょう。
園の運営スタイルにもよりますが、職員のシフト作成に多大な時間や労力を要するという声は多く聞かれます。雇用形態に合わせたシフト調整や配置基準に伴う保育士の人数調整などをICT化すれば、管理職の業務や手間は大幅に削減されることでしょう。
2019年10月から保育園・幼稚園の無償化がスタートしましたが、これにより、かえって保育料の計算が複雑化した園も少なくないようです。保育料の計算をICT化すれば、延長保育料やミルク代金、おむつ代金、行事代金なども含め、ミスやモレなく迅速に保育料を計算することができます。
保護者への連絡事項について、電話や手紙で伝えている園はまだまだ多いようですが、この方法は決して効率的ではありません。ICT化すれば保護者に一斉メールを送ることもできれば、個別で連絡することもできるので、保育士の業務は大幅に削減されることになるでしょう。連絡ミスがあっても、迅速に修正メールを送ることが可能です。
また、保育士が作成する月案や週案、日案についても、ICTシステムを通じて効率化することでしょう。過去に作成した指導案をデータ化しておけば、新人保育士の参考にもなります。
保護者や職員同士の信頼関係構築のためには、直接会って話したり笑ったりすることが必要。そのための時間を作ったり、気持ちの余裕を作ったりするためには、ICTシステムの導入がとても有効です。職員のため、保護者のため、そして何より可愛い子供たちのため、保育園・幼稚園におけるICT化を強く推奨します。
発達メカニズム解説、発達支援の内容と援助の解説、発達通過率グラフなど、保育士の研修にも役立つ機能が豊富
園・施設での日常写真を販売、写真データ・動画の販売、フォト連携で写真付き記録が残せるなど、写真データを使用した機能が豊富