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潜在保育士の割合は多いため、支援制度を活用することにより、さらなる保育士の確保が期待できます。ここでは、潜在保育士の実態や支援制度の概要などについてご紹介します。
「潜在保育士」とは、保育士として勤務をしたことがない(または現在は勤務をしていない)資格保持者です。つまり保育士として働けるにも関わらず、違う職業に就いていたり、就労していなかったりする人を指します。
以下の資料によると、保育士の資格保持者において、潜在保育士の割合は67.1%にも及ぶと報告されています。保育士以外の職業で働いている人が29.5%、就労していない人が37.6%です。
つまり保育士として働いている人は、保育士の資格保持者全体のわずか32.9%のみということです。したがって保育士不足解消のために、潜在保育士の活用が求められています。
同様の資料によると、潜在保育士の割合は多いものの、60.5%の人が「保育士として働いてみたい」と回答しています。「今すぐの就労が難しい」と答えた方が大多数ですが、保育士としての就労意欲を持つ人は存在しているのが実態です。
保育人材を確保するために、こども家庭庁は、保育所のICT化や保育補助者の配置、潜在保育士の再就職支援などに取り組んでいます。法改正で保育士確保の事務を児童福祉法上に位置づけ、都道府県の登録情報を把握して潜在保育士の再就職支援を強化していく方針です。
「保育士・保育所支援センター」を通じて、厚生労働省が、潜在保育士活用を支援しています。潜在保育士のシフトや就労条件、マッチングなどについて、保育事業者に対してアドバイスが提供されています。
潜在保育士再就職支援事業として、東京都社会福祉協議会では、再就職のために必要な費用の貸付サービスを提供しています。条件を満たせば、1人あたり40万円まで無利子の貸付が可能です。
なお保育士として2年間就労した場合には返還が免除されるため、費用面から保育士として就労できない場合には、ぜひ活用を検討してみてください。
保育士の資格保持者のうち、保育士として働いていない人が6割を超えているため、国や自治体では、潜在保育士を就労を支援する制度やサービスの整備を進めています。保育現場の人手不足解消のためには、潜在保育士の活用が急務です。
以下のページでは、潜在保育士の活用だけではなく、保育ICTシステムや保育士の業務環境改善などに関する情報をご紹介しています。保育現場の課題解決策をご検討中の方は、ぜひご覧ください。
発達メカニズム解説、発達支援の内容と援助の解説、発達通過率グラフなど、保育士の研修にも役立つ機能が豊富
園・施設での日常写真を販売、写真データ・動画の販売、フォト連携で写真付き記録が残せるなど、写真データを使用した機能が豊富