保育ICTシステム比較52選!子どもに向き合うための業務効率化 » 保育ICTシステムの基礎知識 » 保育のICT化の実態

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保育のICT化の実態

DXとはデジタルフォーメーションの略で、デジタル技術を用いて行動をより良いものに変革するという意味を持ちます。ICTとはインターネットアンドコミュニケーションテクノロジーの略で、情報通信技術の意味です。IoT(インターネットオブシングス)技術の発展とともに、インターネットを通じて多くの企業が業務効率化を図るため、インターネットシステムを活用しています。ここでは、保育事業でDX、ICTがどのくらい浸透しているかという実態調査と、経済産業省が発表した調査を解説していきます。

トライトグループの実態調査から読み解く保育のICT化

保育施設でのDXの推進により、どの程度の業務改善が図られているのかということを、保育従事者男女307名を対象に行なった「保育施設におけるDX実態調査」から明らかにする目的で行われました。調査が行われた背景の一つに、深刻な保育士の人材不足が挙げられます。離職率の高さは、業務負担の多さが理由になることが多く、そのため政府は業務効率化の推進に保育所等におけるICT化推進事業として、補助金制度を整えるなどICT化の導入を積極的に支援しています。

更にコロナ禍において、一層のデジタルシステム活用の推進が求められるようになっている一方、保育施設でのDX推進は、システム導入のコスト高や知見不足などにより取り組みが停滞している場合もあるようです。そこで、保育事業での詳しいDX推進の進歩状況や課題を明らかにすることにしました。

主な調査結果

保育施設のDX取り組み

調査回答者の勤務先では、約4割(39,8%)にDXの活用がみられました。その中の7割(70,5%)の勤務先で、コロナ禍の影響によりDXが進んだと回答。逆に全く取り組みを行なっていない勤務先も3割程度見られる結果になっています。推進している保育施設としていない保育施設の差があることがわかりました。

DXが進んでいる分野について

DXを活用している分野についての質問では、「保育記録ツール」が約4割、「園児の写真管理ツール」が3割ほど、「保護者との連絡ツール」も3割ほどの結果となり、3つがトップを占めました。保育士が主に利用する3つのツールが、大部分を占め、業務効率化への改善や、保育の質の向上の改善に役立っていることが窺えます。

業務や働き方の変化、改善されたこと

DXを活用している施設に勤務する保育士の半数以上が、「業務が改善された」と回答していることから、DX活用の効果は出ていると見られます。改善された内容を見ていくと、「残業時間の軽減」「これまで着手できなかった業務や保育に取り組めるようになった」の回答が上位に来ました。保育士の離職率の高さの理由の一つの、長時間金や業務量の多さという部分が、改善していることが明らかに。

DXに取り組みたい(取り組んでほしい)分野

「保育記録業務」「園児の見守り・管理業務」「保育記録業務」の2つが返答の上位を占めました。この質問からは、施設内での職種の違いで、DXに求めていることが異なるということも明らかに。施設長は人事関連、事務職であれば経理関連など、それぞれの立場に活用できるDXの活用を求めているという結果に。

課題について

DXの推進をするにあたっての課題は、「知識やノウハウが無い」がトップの回答になりました。その次に「予算が無い」「費用対効果がわかりにくい・低い」が続く結果に。DXを活用している施設としていない施設では、DX推進痛いする課題意識も異なるということがわかりました。DX活用に取り組んでいる施設の方が、DXへの課題意識が高くなっています。

経済産業省の検討会から読み解く保育のICT化

保育の安定供給の重要さから、保育士の業務軽減は喫緊の課題と考えており、「保育士の業務負担軽減のための支援(IcT化等)」として、業務以外の自治体手続きにおいても効率化を図るなどの取り組みを行なっています。

現状と課題について

保育園や幼稚園においては、厚労省や文科省、経産省によって予算措置の活用から、システムなどの導入によって徐々にIoT/IT技術の活用が図られています。IoT/ITの内容は、保育業務や運営業務など複数の業務に関わるような様々なものです。

IoT/IT 技術の導入効果

実際にIoT/IT技術が活用できている業務では、保育士の負担感が軽減している傾向が見らます。ICT化により、保育環境の記録をデータベース化することが可能になり、そのデータベースを元により「質」の高い保育業務を行うことにつながルでしょう。良い保育の実践は、良いPR活動にも活用できますので、業務への意識改革にもつながると考えられます。DXを活用しシステム導入を行うことは、保育士や事務方の業務効率化に、大きく影響してくることは明らかです。

実証事業の成果

保育園内業務におけるIoT/IT技術の導入に関わる実証と、運営費の給付などの事務のICT化に関わる実証の二つの視点から見てみましょう。保育園内業務におけるIoT/IT技術の導入については業務の短縮化に繋がるなどの改善効果がみられました。事務のICT化にについても同じことが言えるでしょう。ただ、両方の実証から明らかになったことは、基礎データの構築やシステムに慣れるまでの時間が必要になるということでした。

まとめ

DXを活用・導入することで、保育士の業務負担を減らしたり、運営の面でも事務処理の効率化の向上などに効果的であるということがわかりました。システムを導入することで、業務改善が明らかになっていることと反面、知識やノウハウの無さが懸念材料となっている傾向から、ITリテラシーの向上を図るなどの改善も必要なようです。保育施設でのIT人材の雇用やDXの推進を続けるにあたり、新たな重要な要素になるでしょう。

参照・引用元

【課題別】
機能が豊富な
保育ICTシステム3選
保育現場における課題は多岐にわたり、その解決には適切なICTシステムの導入が不可欠です。ここでは、保育士の専門性向上、職員の管理、保護者とのコミュニケーションの3つの課題別に、機能が豊富な3つの保育ICTシステムをご紹介します。
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引用元:https://home.childcareweb.jp/

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