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保育施設で喫食率の向上にICTを活用する

保育施設において子供たちの喫食率は重要な数値です。喫食率が下がることは食育の面でも好ましいこととはいえません。喫食率を上げるためにはICTの活用が役立ちます。

園児の喫食

保育施設における園児の喫食とは、一般的には施設で用意した食事を園児が楽しんで食べることを意味する言葉です。喫食と似た言葉に摂食があります。摂食には楽しむという要素が含まれておらず、どのような状況であっても食べれば摂食といえます。

食事が利用された割合としての喫食率

喫食率には2つの意味があります。そのひとつが、食事を利用された割合です。保育施設にいる園児や職員などの人数を分母とし、喫食した人数を分子として求めます。この喫食した人数を人数ではなく食の数として置き換えると食数となります。

喫食率=食数÷人数×100

たとえば、50人の園児や職員がいて、そのうちの40人が喫食した場合、食数も40食で喫食率は40÷50×100=80パーセントです。

食事をどの程度まで食べたかを表す喫食率

もうひとつの喫食率は、食事をどの程度まで食べたかを表す数値です。まず、食事の提供量に対し何g残ったか、その比率を算出します。

食事の残量÷提供量×100=残食率
※全員分の計算で欠席者の分も提供量に含まれる場合は欠席率で調整します。

残った食事が30gで配膳された量が100gだったと仮定すると、残食率は30÷100×100で30パーセントです。つまり、喫食率は70パーセントとなります。

保育施設の喫食率を上げるために

喫食率を把握する

ほとんどの園児が保育施設の食事を利用することを考えると、食事を利用した割合を意味する喫食率は一般に高くなって当然で、あまり意味のある数字とはいえません。一方、実際にどの程度の量を食べたかを表す喫食率は、子供の成長を見守るうえで重要な指標となります。

喫食率を上げるためには、現状の把握が不可欠です。後者の喫食率を把握することが、喫食率向上の第一歩となります。どのメニューのときに喫食率が低くなるのかを見極め、食べてもらえる・食べたくなる食事へ結びつけることが重要です。

データをICTシステムで管理共有する

喫食率を紙ベースで記録して運用するよりも、ICTシステムを活用して管理したほうが喫食率向上を期待できます。ICTシステムであれば、入力、計算されたデータを全員が共有しやすくなり、有効なアイデアの交換にも役立つでしょう。また、オンライン化していれば、いつどこにいてもデータにアクセスできます。喫食率の向上を考えるうえで、必要なときにすぐに使えるのもICTシステムのメリットです。

まとめ

保育施設で子供たちが食事をどの程度ちゃんと食べているかを把握する喫食率は、現状把握と改善向上に使ってこそ意味のある数字となります。喫食率をより使いやすい数字にする手段のひとつがICTシステムの活用です。正しい食育を進めるためにもICTシステムの活用が望まれます。

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